つきじ宮川本廛(三田)
10日後に土用の丑の日を控え、落ち着かないうなぎ部員Aは、本日「宮川本廛/三田店」にて自主トレを実施しました。
訪問日: 2021年 7月18日(日) 訪問時間: 11:30(ランチ) |
今日はなぜ「宮川」なのか。。。
わたしの行動範囲に「宮川」という鰻屋が多い事には数年前から密かに気づいていました。
そして、「うなぎ部」の活動をしているのにその「宮川」たる鰻屋に、まだ一度も行ったことがない事をずっとずっと後ろめたくおもっていました。
そもそもなぜ「宮川」は鰻屋なのか。。。
気になって具体的に調べてみると「築地宮川本廛(つきじみやがわほんてん)」という明治26年創業の歴史ある銘店からのれん分けしたお店という事がわかりました。
宮川という名前がつかない「うなぎ銘店」の話題ばかりクチコミをいただいてきてきましたので「宮川」はそんなに魅力がないのかな?と思ったりもしていました。
今日はそのあたりを探ってみようと思います。
メトロ南北線「白金高輪」を最寄り駅とし、徒歩5分ほどの場所。
周囲には商業施設がほとんどない住宅地。
そして、その住宅地になじんだ上品で落ち着いた外観のお店でした。
商品説明やディスプレイが店頭に多数あるも、商品力に自信がうかがえる品を保ったディスプレイ達。今のご時世にあわせて、お弁当や配送にも力を入れているだろう活気がうかがえます。
和モダンな店内に文明開化の時代を彷彿させるようなレトロな曲が静かに流れていました。のれん元の築地宮川本廛の創業が明治26年なのでその当時の曲なのではないでしょうか。
という事は、うな重ってもしやカテゴリは洋食??
うな重 松 3,960円
を注文しました。
「特上」「松」「竹」の違いを確認したところ、うな重「松」は一尾、うな重「特上」は松より大きい一尾、うな重「竹」は0.75尾との事。
注文してから20分ほどででてきました。
うーん、40分待つものと思っていたので若干物足りなさありではありますが、朝ごはんぬきでおなかすいたのでよしとします。
では早速、蓋開けの儀式に参ります〜。
パカッ!!
ご飯は固めが好みですが、ここはやや固めくらい。
タレは若干辛め、蒸しは弱め、焼きは見てのとおりしっかりめで程よい仕上がりでした。
半分食べたてとりあえず落ち着いたら最近発見したお気に入りの食べ方開始。
それは「山椒」のかけ方。
一旦ごはんから鰻をよける。
鰻ではなくごはんに山椒をまぶす。
この食べ方だと山椒のピリっと感がとっても心地いいです。パリッと感が高めの鰻だと作業しやすいのでぜひお試しください。
あっという間にごはん山椒にした残り半分も食べてしまい、食後は涼しくて広々した店内で大満足の余韻を楽しみました。
わすれちゃいけないのがおしんこ。
特に大根、なんだろう、ぬか漬けっぽいですが、ただのぬか漬けではない、なにかわかりませんが、すごく美味しかったです。
小さな箸置きにこのお店がお客さんと共有したい季節感を込めてるなーと感じました。他の季節はどのような演出なのか、とっても気になりました。
秋にも来てみなきゃですね!!
ここつきじ宮川本廛(三田店)が属する「宮川のれん会」には、都内複数店舗が加入しているようです。
各店舗、その地域・場所に応じた独自のメニューづくりでお客様に満足して頂ける「味」を追求し続けているとのことですので、三田店以外の店舗にもぜひ足を運んでみたいと思いました。
つきじ宮川本廛 ホームページ
赤坂ふきぬき(赤坂)
訪問日: 2021年 7月16日(金) 訪問時間: 11:00(ランチ) |
ここのところ、ふわふわ繊細うなぎが続いたので、引き締まったしっかり焼きのうなぎを欲し、オトナの街・赤坂にやってきました。
今日のうなぎ部活動の場は、創業大正12年「赤坂ふきぬき」。漢字では「富貴貫」と表記するそうです。
老舗にしては敷居の高さをまったく感じさせないエントランスを入ると、地下のテーブル席に案内されました。
お正月によく聞くような純和風 BGM が静かに流れる店内は、外観とは打って変わって、明るいベージュ系の木素材を多く取り入れた、軽やかなモダン和風空間でした。
座席ごとの空間はひろびろしていて、清潔感あふれるカフェのような軽やかな空間です。カラーもしつらえも重みのある建物外観とのギャップに、一瞬、部員Aも部員Bも目をパチクリ。
和風のユニフォームを着た店員さん達も、明るくて感じ良く、程よい距離感で、居心地が良いです!お料理を引き立たせるために、インテリアもサービスも、できる限りフラットに、という方針なのかな?と感じました。
昭和ごのみなサービスやインテリアのお店があちこちにある赤坂で、周囲との調和を考え外観はそのまま、顧客に提供する体験は現代的なものにしたいから、内装はリニューアルした結果、”ギャップ萌え” な二面性が生まれた、ってこと?なのかもしれません。違ったらすみません。
さて、お昼のメニューはこんな感じ。
我々が今回オーダーしたのは、ランチうな重の「竹」(2,580円)。別ページを見ると、夜のメニューにも同じ「竹」があるのですが、そちらの価格は 3,800円。
お汁が昼はお麩のお吸い物で夜は肝吸という違いはあるにしても、ランチのコスパはかなり高いと言えそうです。
多忙なビジネス街の平日のランチタイムということもあり、オーダーから15分ほどで、早速出てきました。
お椀と美味しそうなお新香がついてきました。お店に徐々にお客さんが増え始め、忙しい時間にさしかかってきた雰囲気がもあるので、早速、蓋開けの儀式に参ります〜。
パカッ!!
おお!焼き目だ!濃い焼き目だ!
それぞれにはしゃぐ部員AとB。
ご飯をほぼ覆うくらいのうなぎの分量は、このお値段的には高コスパですね!こげ目が程よく入った感じが、また写真映えしますね!ではいただきます。
最初の一口は、いつも通り、何もつけずに、うなぎの肉質とタレの味とご飯の状態を観察します。
焼きはややしっかり目(もっと焼いていただいても大丈夫 by 部員A)、こげ目の少しビターなフレーバーがなんともいい香りづけになっています。
タレは辛口のさっぱり系で、色も薄め。ご飯の半分くらいの深さまでが色づいているくらいの品の良いかかり具合。牛丼でも汁だくが苦手な部員Bは、このくらいが、ご飯が解けにくくて好きです。
ご飯はやや硬めの炊き上がり、量的には他店平均くらいでした。
次に山椒で香りを添えてみます。
こちらの山椒は、抹茶色でやや粗挽きな、香り高いタイプ。
前回の記事(野田岩本店)で、山椒は、「うなぎとご飯の間にかけるのが正式」説について触れましたが、ふきぬきさんの身がしっかりしてるうなぎなら試せそうなので、実際に検証してみました。
その山椒をご飯とうなぎでサンドする方式は「山椒がご飯とうなぎの間に挟まれることで、特有の強い刺激を避けつつ、香りは楽しめるため、最大限美味しくいただける」ということでしたが、結果はいかに??
まずは、手前の一枚を奥に寄せて、剥き出しになったご飯に山椒をふりふり。そして鰻を戻して(サンド方式)、いただいてみました。
あっ!うまい!!山椒の香り、ピリピリめっちゃ感じる!
比較のため、奥の一枚には、いつものようにうなぎの上からふりふり。そして一口パクリ。こちらも、うまい!!でも、山椒の香りや味が舌に伝わるまでにタイムラグがあるので、ピリピリはマイルドな印象でした。
スパイシー大好き部員B的には、この ”サンド方式” の方が美味しく感じました。ただ、山椒 ”特有の強い刺激を避け” てはおらず、むしろ増大している印象でした。山椒好きなら、試す価値ありかと思います!
最後に、お新香についても一言書きたいと思いました。
うな重には大体、お新香がセットでついてきますが、ここのこの大根のお漬物(お醤油味と甘みを感じました)が大変、美味しかったです。1センチ以上ある分厚いカットが、大根の歯応えの良さを存分に楽しませてくれます!
食後ほどなくして、ウェイティングのお客さんがいるので〜とのアナウンスで、そそくさと退散。もう少し余韻を楽しみたかったので、近所にあった超・昭和な喫茶店に行き、コーヒー片手に今日のうなぎ部活動の反省会をしました。
今日のお得なランチうな重について、部員Aは ”立地、コスパ、味、ボリューム、全てにおいて満足!“と太鼓判。「6,000 円前後する高級うな重と単純比較するのは無意味。別のジャンルとして、私には合う。ファンもきっと多いと思う!」
はい、部員Bも、全く同意見です!
赤坂ふきぬきホームページ
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野田岩本店(赤羽橋)
訪問日: 2021年 7月13日(水) 訪問時間: 12:00(ランチ) |
つい先日、関東うなぎの両横綱の片方「東の尾花」 に伺ったので、「西の野田岩」にも勢いで足を運んでみました。
赤羽橋駅から徒歩4分ほど、東京タワーが怪獣のように見える根元のエリア、東京のど真ん中の立地に、品よくたたずむ歴史の深い名店。今回は本店から50mくらいの距離にある別館でいただくことになりました。
本店同様、飛騨高山の古民家の柱や梁などを漆で仕上げたものを取り入れ、アクセントにヨーロッパ製の照明を取り入れているあたり、演出にも相当な力を入れています。
ノンアルビールで、焼き上がるまでの時間をのんびり過ごします。従業員の方がお着物でサーブしてくださるので、とっても華やいだ気分になります!アルコール0%なのに、なんだかウキウキが止まりませんよ!
コースターにふと視線を落とすと、詩のようなものが書かれています。これは、歌舞伎役者の尾上菊五郎さんが語った言葉だそうで、まだ存在しないはずの六代目を「己(=菊五郎さん)」と表現しているあたりに、野田岩と縁の深さを感じさせますね。
そうこうしているうちに、食事が運ばれてきました!
黄金の鯉が描かれた、見事なお重!開ける前からオーラが漂います!聞けば、すべて輪島塗で、絵柄は五代目が自ら指定して作ってもらったものとのこと。
うなぎだけでなく、それを提供する器や室内空間全てにこだわる美意識とパワーに頭が下がる思いです!
長々、店内のしつらえやら食器やらを紹介してきましたが、はらぺこなので、いよいよ、食します!
パカッ!!
鰻の身はふんわりホロホロ、香ばしい焼きも程よく、タレはやや辛めながらも甘みもしっかり、お醤油の輪郭がくっきりと感じられる味わいで、たっぷりとかかっています(追いダレも可能です)。
また、肝吸、お新香のほか、口直しの大根おろしがついてきて、しっかり目のタレの味をいい具合にリセットしてくれました。
そのため、ひと口目からしっかりと味を感じられるのに、最後まで飽きることなく味わうことができました!
ご飯は炊き加減、量ともに普通、うなぎの焼きは、ややしっかり目という印象ですが、さすがは関東風うなぎの横綱、蒸しはしっかり、フワッフワ!お箸を入れると、ホロリと崩れる繊細な仕上がりです。これも飲める気がします。
山椒は深緑色で、香りもしっかりあるタイプですが、そこまで尖ったピリリ感はありませんでした。
山椒といえば「うなぎの山椒は、表ではなく、うなぎひっくり返して裏(皮?)にかけるのが正式!(※おそらく、うなぎではなご飯にかける、という意味かと?)」と主張する食通の知人の言葉に衝撃を受けたことがあります。
「山椒がご飯とうなぎの間に挟まれることで、特有の強い刺激を避けつつ、香りは楽しめるため、最大限美味しくいただける」というロジックのようです。なるほど!
一瞬、試してみようかと思いましたが、もし野田岩さんのシルクのように繊細な肉質のうなぎをひっくり返そうものなら、美しい盛り付けが台無しになること請け合いだったのでやめました。
全体がぎゅっとしてて、お箸で持ち上げひっくり返しやすいタイプのうなぎの時に試してみようと思います。
ちなみに、部員Bに無理やり同行させられた部外の人は「蒲焼 桐(6,500円)」を食べていました。別途、ご飯と、お新香、肝吸、大根おろしがついてきます。
大変満足なお食事でしたが、五代目のこだわりが随所に感じられるおもてなしの丁寧さにも圧倒されるランチタイムでした(おしぼりは2回、お茶は3回出してくれました)。
価格設定もこの味とサービスとを考えると、むしろ安い気さえしました!やはり200年の歴史は半端なかったです!ごちそうさまでした!
野田岩ホームページ
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【番外編】みますや(神田)
訪問日: 2021年7月9日(金) 訪問時間: 17:00(ディナー) |
部員Bのソロ活動で、神田の有名老舗居酒屋「みますや」に行ってきました。うなぎ屋ではないのですが、どじょうが名物ということで、”にょろにょろ繋がり”ってことで、こじつけてみました!
ご存知の方には説明不要ですが、なんとここは日本最古の居酒屋さん。関東大震災で一度消失し、この建物はその後再建されたものということですが、それでも大変風情溢れるインターフェースです。
看板の側面の電話番号にかけても、きっとどこにも繋がらないですが(繋がったら怖いですが)、昔の電話番号も歴史の深さを物語る、アクセサリーのように見えます。
暖簾を手の甲でそっと押しやり、頭を下げて入る仕草は、やはり日本らしい奥ゆかしさを感じられていいですね!では、入っていきます。こんばんは〜。
こざっぱりとした御座敷に案内されました。正座できない部員Bは、他に座敷のお客さんがいないことを良いことに、座布団2枚重ねて座椅子風にアレンジしました。
店内の中央には、主に一人客が座る大テーブル、その向こうに小さいテーブル席が見えます。常連さんが多いのか、お一人の方もカップルも、この空間をそれぞれのスタイルで乗りこなしていて、ゆったりと自然な空気が流れます。想像以上に、居心地が良いです!
手始めに瓶ビールと、骨つきふぐの唐揚げを注文しました。ポン酢をたっぷりつけていただきましたが、衣はサックサク、中の身はジューシーでぷりぷりで、いきなり「うっま!」と声を漏らしてしまいました!
次に、梅の風味が爽やかな入梅いわしの梅煮。入梅いわしとは、6〜7月の梅雨の時期に水揚げされるマイワシのことで、1年の中で最も脂が乗っているため人気が高いそう。
そのため、お刺身にしないともったいないといわれるのに、それを贅沢にも煮付けちゃってるわけですから、美味しくないわけがありません。たまたま「梅」の字がダブルになってますが、本当に梅の酸味と旨味と好相性です。ここで飲み物は日本酒一択になりました。
これまた人気の高い、牛煮込みも頼んでみました。数百円というお値段なので、小鉢で来るのかとおもったら、このボリューム!そして、じっくり味が染み込んでいてうまい!もうすっかりいい気分です!
居酒屋だっていうので、正直もっと手抜き料理かと思っていた(すみませんほんと)部員Bは、深く恥入りました。そして、これなら大好きな生肉もきっと美味しいだろうと確信、さくらを頼みました。うまい!うまい!これはお酒が進む!
ちなみにメニューの一部はこんな感じ。
安すぎやしませんか??このクオリティで。もし家の近所だったら、毎晩通うはずです。
最後に、うなぎ(にょろにょろ)部的なメニュー、お店自慢のどじょうの柳川をいただきました。
実は部員B、むかーしむかし柳川鍋を食べたことがあるのですが、にょろにょろが姿のまま鍋になっていたのが、ちょっと苦手に感じて、それ以来敬遠していました。今回も少しだけ躊躇していたのですが、、、
見てください!こんなに綺麗に開かれ、実に美しく、美味しそうなお鍋ですよ!ちっちゃいうなぎの白焼きみたいですね!
味付けも品が良く、塩気や甘味で誤魔化すことなく、どじょうの美味しさを引き出していました。どじょうの印象が変わりました!ごちそうさまでした!
みますや(食べログ)
尾花(南千住)
訪問日: 2021年7月8日(木) 訪問時間: 11:30(ランチ) |
東京の有名うなぎ店の中でも別格の「東の尾花、西の野田岩」と言われている名店「尾花」。部員Aの声がけにより、ランチ来店が叶いました。
・・・が、今回、スケジュールを決めた部員Bの失敗で、開店時間集合にしたところ、ちょい前時間でもすでに門の前に長蛇の列。。。
平日なのによ?安くないのによ?なんで?なんで!?と見苦しく狼狽える部員Bに、前に並んでいたご婦人が「リタイア組です〜ふふふっ♪ あとー、お医者様は木曜日おおやすみ多いですよね〜」と。あえなく撃沈。我々は二巡目となってしまいました。
準メンバーCを含め3名、はらぺこで待つこと1時間。小雨の降る中、もし、素敵な中庭を眺めながら、雨をしのげる軒下で、ベンチに座ってという好条件がなければ、部員Bは二人に土下座したはずですが、この素敵なお店は、待つ人にも優しかった!
およそ1時間が経ち、部員Aの名前が呼ばれ、やっと入店です!
暖簾をくぐった先のたたきで、検温と手指消毒を済ませ、広々とした店内に上がります。
完全な和風なのですが、どこかモダンな、清潔感ある素敵なインテリア。テーブルの間隔にかなりの余裕を持った配席で、この時節柄、安心感も半端ないです。
店員さんも落ち着いた雰囲気の方ばかりで、こんな有名店なのに、気さくでフレンドリー。作った感じがなくて、誠意あるおもてなしだと感じました!
待っている間に注文を取っていただいたのですが、一応、着席後にも、追加がないかを聞いていただきましたが、今日はうな重ガチンコ勝負を決めてきたので、追加ナシ!
うな重は、うなぎのサイズの違いでお値段が6,300円と5,300円(いずれも税別)の2種。迷うことなく全員6,300円(税別)を選択!
お酒がないので、待っている間はお店の様子に目が行きます。客室に向かって開かれている厨房は、広々、大変に清潔感があります。
いよいよ、運ばれてきました!私たちのウナジュー!!
蓋の上で無邪気に舞う千鳥が期待感を盛り上げます。ソワソワしながら、3名分揃ったところで、、
パカッ!
「ひゃー」「うおっ」「わっ」
三者三様に小さな歓喜の声をあげて、まず、この優美なお姿を愛でてから、一口目をいただきます。
山椒なしでお味をみてみました。フワッフワ!土臭さゼロ、皮の主張もゼロ、好きなところで箸をいれれば、ご飯に寄り添ってくれる柔軟さ!
タレのお味は、甘すぎず辛すぎず、絶妙。普段、甘味強めが好きなメンバーは、最初「味薄いかな?」と思ったそうですが、ふた口三口と進むうちに、「味の濃さが出てきて、その癖になりそうな美味しさを徐々に堪能することができた!」と絶賛。
他の二人も、「さっぱりしているが奥深い」という印象で、幅広いファン層を獲得する理由がわかった気がしました。
ご飯は若干硬め、うなぎの焼き加減は浅めで蒸しはしっかりのふわふわ仕立て。しかし、いつもパリパリの良く焼きが好きな部員Aが、食べ終わった瞬間に「おかわりできる!」と言い出したのにはびっくり!
また、数々の名店でうなぎを食してきた準メンバーCは「一言でいうと”ガブガブ飲めるうなぎ”、いくらでも飲み続けることができる柔らかい感覚。さらに少しかための白飯とも相性がよく、店員さんに「うな重もう一個追加!」と思わず言いたくなるような最後の一口の瞬間」と絶賛。
「前半ビールと後輩麦焼酎をいただくと、さらにうなぎの旨味が際立つ気がしました。
今回、まん延防止のため、お酒の提供はNGでしたが、平常営業になったら再度お邪魔したいと思います。」とものたもうていたので、きっときますね、また。
最後に、特徴的だったのが、山椒。部員Bはいつも、山椒を振りかける前に、掌にとってそれだけで味をみるのですが、こちらの山椒は大変香りが立ってて、ピリリと刺激がしっかりありました。
伺ってみると、浅草の創業約400年の老舗「やげん堀」の粉山椒を採用しているそう。テーブルごとのディスペンサーには、日々使い切れるくらいに少量しか入れておかず、香りが落ちたものをサーブするくらいなら、空になって新鮮なものと交換する手間をとる方がいい、というお話でした。
お味も、ホスピタリティも、雰囲気も素晴らしすぎて、普段辛口の部員Aが帰り道ニヤニヤしているのが一生、忘れられなそうです。うなぎ好きな人は、一度は行くべき本当の名店と感じた次第です。
尾花(食べログページ)
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うなぎ部 部室(ホームグラウンド)
うなぎ部 部室(ホームグラウンド)
訪問日: 2021年6月26日(土) 訪問時間: 17:30(ディナー) |
じつは、うなぎ部には部室とも呼ぶべき、ホームグラウンドうなぎ屋さんがあります。うなぎ部が結成されたのも、ここでした。
お酒のアテになる美味しいメニューが多数あり、ちょい飲みにもおすすめなのですが、なにせ小さなお店なので、これ以上人気が出てしまうと(いつも常連さんで満席なのです)、ちょっと困る、、、
というわけで、店名を伏せての投稿となります!ただの自慢話みたいになっちゃって、すみません!
うなぎ部ホームでは必ずと言っていいほど、最初の一皿はこちらの肝焼き。取れる量が限られるため、席の予約時にこちらも予約をしています。
見た目は地味ですが、ほのかな苦味と噛むほどに滲み出す旨味が、もう最高中の最高で。「日本酒ください!」と反射的に声が出てしまう、不思議な副作用があります。
もともと部員Aの行きつけだったこのお店。部員Bの要望で、初めてうざくを食したといいます。うざくは、うなぎの蒲焼と野菜を酢で和えた、夏にぴったりの一品。シャキシャキの生姜がいいアクセントです。
次に食べたのが、アジの天ぷら。アジブライならいざしらず、天ぷらはきっと多分人生初の部員Bは、この美味しさに圧倒されました!カリッとした衣と、ジューシーで熱い身をハフハフしながら頂いたのですが、ここでご飯頂いてしまったら終了してしまいそうでした。同じ揚げ物でも、アジフライとは全く異なる美味しさでした!
毎回注文する白焼。子供の頃は全く理解できなかった類の食べ方です。塩とわさびをちょちょっとつけて口に運ぶと、うなぎ本来の甘みや香りが広がって、「日本酒おかわりください!」と反射的に声が出てしまう、これまた不思議な副作用があります。
途中もう一品食べていたのですが、撮り忘れました、で〆のうな重でてきました。お吸い物とお新香付きです。
パカッ!
このしっかり炙った焦げ目がいいですね!ふっくら柔らかな身を、しっかり目に炙ってジュースを閉じ込めているので、香ばしくてしっとり、少し固めのご飯と相性抜群です。
タレはやや辛口、うなぎの身本来の味をかき消さないようにこすぎず、多すぎず。最後の一口までご飯と一緒にお箸で ”サクッと” すくって食べられます(タレが多すぎると、ご飯がバラバラになって、うなぎと一緒に食せなくなりますもんね!)
今日もご馳走様でした!
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学生街の大衆うなぎ
学生街の大衆うなぎ
訪問日: 2021年7月5日(月) 訪問時間: 11:45(ランチ) |
部員Bのソロ活動です。用があってとある学生街にやってきたのですが、学生街といえば、安くて美味いお店がつきもの、せっかくならランチ開拓してみようと商店街をぶらついていたら、ありましたありました!「うなぎ」の三文字が。
昼からいい感じの赤提灯!一升瓶のディスプレイもあいまって、暖簾を潜ったらオジ様たちが一杯やってる絵が見えそうな気がしましたが、中はしっかりランチ仕様で、アクリル板できっちり対策がとられていました。
メニューを見る限り、うなぎも出す居酒屋といったところでしょうか。興味深いメニューが並びますが、部員B的には「ラードごはん」が気になりました。いったいどんな料理なのか、コロナが落ち着いたら夜来て試してみたいです。
さて学生街ランチなので、1,000円未満のランチがゾロリ。さてはうなぎもお安くいただけるのではと淡い期待を持ってきましたが、うな重(並)3,900円。え、別に安くない。。でもまあ、うなぎ自体が高級食材ですからね。ここまで来たら引き下がれないので、頼みました。
他のお客さんの定食がどんどん出る中で、焼いているのでしょう、なかなか出てきません。待つ間に、小鉢のポテトサラダとお新香が出てきました。飲み物は麦茶です。
10分少々待ったでしょうか、いよいよ出てきました!
中はどんな感じでしょうか??
パカッ!
うなぎの両端をそれぞれ2尾分、合計で1尾分くらいなので、(並)とはいえ、うなぎの量は十分かと思います。ご飯はやわらかめ、うなぎの焼き加減は、しっかり焼き目も入っていますが、タレを吸ってか、カリカリ感は感じませんでした。
タレはとっても甘くて塩味もしっかりな、甘じょっぱい濃厚タイプ。ご飯全体に行き渡るくらいたっぷりかかっていて、香り強めの山椒にマッチしていました。これぞ大道の大衆うなぎの味!!ご飯の量倍にしても食べられそうです!
そういえば、 子供の頃食べたうなぎって、こんな感じだったなあ、と懐かしく感じつつも、大人になった今は、ビールジョッキ片手に食べてみたくなる部員Bでした。
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