訪問日: 2021年12月14日(火) 訪問時間: 12:30(ランチ) |
うなぎ部活動がしばし滞り、気がつけば2021年も、もう年末。渋谷の街は、すっかりクリスマスムードに包まれて、キラキラ色めきだっています。
そんな風景を楽しむかのように、あてもなくそぞろ歩く若者の流れに逆らって、部員Bが目指すは、道玄坂の上の方のオフィス街。
とある細いビルの一階の奥まったところに、ひっそりと、しかし堂々と、立派な一枚板の「花菱」の看板が掲げられています。
入り口のあまりのさりげなさに、ここがあの文豪・斎藤茂吉(1日に2回もうなぎを食す日もある程のうなぎ好きだったらしい)が惚れこんだ老舗とは気づかない人も少なくないでしょう。
暖簾をくぐると、まず2つのテーブル席。その奥に会計窓とキッチン、右手に地下へ通じる階段が。地下がメインらしいですが、なんとなく1階席を選択。
ランチタイムだったので、うなぎ以外のお得な定食もありましたが、やはり、うな重一択。しかしうな重の種類が豊富!
焼き上がりまで40分ということだったので、待ってる間、おつまみをいただくことに。なのでうな重は「梅(130g)¥3,500」をチョイス。
甘えびの唐揚げ(思ったよりボリュームあり)をつまみつつ、泡が乗った黄金色の飲み物をいただきつつ、のんびり待つ楽しい時間。
冷たい雨で気温も下がったため、街ゆく人もいつもより少ない印象ですが、さすがは老舗!(なぜか奇抜ファッションの)常連さんたちが引も切らず入店していました。
思ったよりも早く、30分少々くらいで、私の梅ちゃん(うな重・梅)が出てきました!半月後に控えた正月を先取りするかのような、めでたいお姿の重箱に、思わず一礼しそうでした!
さあ、いつもの蓋開けの儀式を。。
ーーーあ、ちなみにお吸い物は別売(330円)でしたが、今日は飲みものが多いので、注文しませんでした。
さあ、開けますよ?
(ふう。。。)←深呼吸
パッカーーーッ!
2番目に小さい梅なので、なんとなくご飯が見える面積がもっと大きい想像をしていたので、このバランスの良いうなぎカバー率に「ほう!」と唸ってしまいました!
早速一口。うなぎの身がとってもふんわり、柔らか。皮感は僅かに感じますが、臭みゼロで、風味良し!タレは、旨味はしっかり感じるけれど、さっぱりしていて甘味も控えめで量も絶妙。
焼きは、端っこに焼き色は入っていますが、カリカリ感はありません。品よく全体的に香ばしく、尻尾の辺りの水分が飛んだ部分に旨味が凝縮していて、リズミカルな味わい。
ご飯はやわらかめ、量はやや多め。個人的には、も少し硬めが好みですが、米自体はとても美味しいです。
山椒がまた、すごく香り高く、濃い緑色で、ピリピリ感がしっかり感じられるタイプで、大人の味変を楽しめます。
いろどりも美しいお新香は、酸味しっかり系で、フレッシュなサラダ感覚でいただけます。山椒のピリピリを口直しして、また初心に返ってうなぎを楽しめました。
なんと、食後にコーヒーが!これは嬉しい!うなぎやさんで、食後コーヒーを出してくれる店は初めてだったので、コーヒー党としてはかなりグッとくるポイントでした。
40分待つ価値あり!なうな重でした。
他にも「うなまぶし」や「ひれ焼」など、気になるメニューがたくさんなので、それらをいただきに、夜も訪れたいと思いました。
騒々しい渋谷の一角で、粛々と伝統を守りながら営業されている花菱さん。老舗ながら奇抜ファッションの常連さんが気軽に出入りできる「町のうなぎ屋さん」としても愛されているのだと知りました。
花菱 ホームページ
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