うなぎ徳 西麻布店
訪問日: 2021年6月22日(火) 訪問時間: 18:00(ディナー) |
六本木通りを、西麻布交差点から渋谷方面に数分上がったあたり。車線も多く、非常に多くの車両が行き交う六本木通りに面していながら、その喧騒に気づかぬかのようにひっそりと佇む、隠れ家的な「うなぎ徳 西麻布店」は、どの駅からも遠くて不便な立地にありながら、いつも多くのお客さんで賑わっています。(※現在は感染拡予防の観点から、空間的時間的な制限をして営業されています)
何度も通っている部員Bですが、緊急事態宣言解除で「お酒とうなぎ」のゴールデンコンビが復活!と、鼻息荒くディナータイムに駆けつけた次第であります。一人うなぎ飲みができない小心者なため、部員ではない友人を道連れにしました。
いくつかの飛び石を進むと水槽があり、その右手の暖簾の先が入り口。西麻布らしい、おしゃれなモダン和風のインテリアです。
店内には、厨房に向かって開くコの字型の大きなカウンターがあります。その背後にうなぎ漁で使う道具やアートワークが飾られた間仕切りがあり、その向こう側はテーブル席になっています。それほど広くない店内ですが、実際以上に広く見える工夫がなされています。
今回はコの字カウンターの中央に案内されました。
まずはビールでしょ!でも、もうちょっと特別感が欲しい、というニーズに応えるビールKAGUAの赤で乾杯。あー美味しい。
素敵な色ガラスの器で出てきたお通し。お料理の名前を失念しましたが、卵焼きを揚げ出し豆腐のように仕立てた、手の込んだ美味しい一皿でした。一口いただいだ瞬間、日本酒を注文するしかないと確信しました。
注文の一皿目、うざくが出てきました。
うざく(鰻冊)は、切ったうなぎときゅうりをお酢で和えたお料理で、夏の暑い夜にはぴったりです。ピンク色のは、蓮根の酢漬け。日本酒が美味しく飲める環境が整いました。
これだけで十分幸せな状態です。次は一人で、これを再現したいです。
メニューの種類も豊富。ここで気になったのが、「塩焼」と「白焼」って何が違うんだろう?ということ。「塩焼」を置いているお店はあまり知らないので、こちらをオーダー。
こちらが塩焼。ふっくらとした身を香ばしく炙ってあります。脂が乗ってて、濃厚な味わい!
しっかり塩が効いていたので、レモンは使わず、おろしと山椒を載せていただきましたが、これが危険なほど、美味い!どんどんお酒が進んでしまいます。
となると、白焼も相当美味しいんじゃないか?という流れになり、「比較のために」頼んでみることにしました。
こちらが白焼です。先ほどの残りの半分でしょうか。お醤油が2種きたかと思いましたが、これは生姜用とワサビ用で分けてくれているそう。
やはり油が乗っていて濃厚!なので、生姜やわさびをたっぷり使っても味負けしませんでした。これも大変美味でしたが、どちらかというと塩焼の方が部員Bの好みであります。
口直しに(暴走する食欲を少しスローダウンしたいので)、黒板メニューの水茄子浅漬を差し込んでみました。
この時期だけの水茄子。ぷっくりとした肉厚の柔らかな身に、同じく柔らかな皮が、しっかりと漬け汁を吸って優しい味わいに。
舌が整ったところで、〆のうな重に参ります。
きました。楽しく美味しかったうなぎディナーも、これで終わりかという一抹の寂しさも感じつつ、しみじみと重箱の外観を愛でました。
パカッ!
〆なので、一番小さい<竹>にしました。0.75尾くらいでしょうか。ここまで散々食べてきたので、これでも十二分の量です。
柔らかだけど、しっかりと弾力も感じる身は焼き加減も程よく、端っこに行くほどカリッとした食感が楽しめます。
タレの味はやや濃いめな標準、といったところでしょうか。かかっている量も、ご飯の量にちょうど良い感じでした。山椒は緑色で、いい香り。辛味は強くありません。
ご飯が剥き出しになっているおかげで、タレのストライプがハッキリ見えます。こんなに正確な間隔でタレがけできる職人技に驚かされました。
料理人さんやスタッフさんの感じが良くて、何回きても居心地が良いお店です。場所柄、奇抜なファッションのお客さんも多く、うなぎを待つ間、どんなお仕事なのかしら?と想像するのも楽しいですよ。
うなぎ徳 ホームページ(西麻布以外にも、銀座、渋谷、LAなど10店舗展開)
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