炭焼 うな富士(有楽町)
訪問日: 2021年8月1日(月) 訪問時間: 11:00(ランチ) |
部員Bです。役所用事帰りに、名古屋の名店「うな富士」でソロ活動しました。
内幸町駅から徒くこと3分(新橋駅からも数分)、大企業のビル並木のその先に国会議事堂が見えるような、トップ・オブ・ビジネス街の一角に、そのお店はあるようです。
しかし、Googleマップが指すところは、JRの線路のど真ん中。
え?と思いましたが、どうやら線路の高架下、つまり言い方を変えると「新橋のガード下」にあるようです。
おっさんの巣窟臭がぷんぷんしてきました。いえいえ、本格派のにおいです。
しかしそんな期待?は、わずか数秒で消滅しました。
近年の高架下の変化は知ってはいましたが、これはずるい!
そこには、まるで古いヨーロッパの建造物の中のような空間が、、、
・・・といったら言い過ぎかもしれませんが、大変な荷重に耐えうる構造体だけが持つ重厚感と真っ白なカラーリングの優美なマッチングが大変魅力的ではありませんか!
それもそのはず、こちらは2020年秋にオープンしたばかりの「日比谷OKUROJI」というおしゃれ施設で、ベルリンの高架橋に倣ってつくられた明治時代のレンガアーチを生かしてリノベーションしたものだそう(さっきの表現はあながち間違ってなかった)。
建物で興奮しすぎて違うブログになりかけているので、お店に急ぎます。ありました!「鰻」のロゴのかわいい立て看板!
一瞬コーヒーショップかと思うほど、消炭色の外壁に、大きな真っ白な暖簾はスタイリッシュで、空間にしっくり馴染んでいます。
手の消毒と検温を済ませて入店。
内部は、天然木をふんだんに使った、贅沢なインテリア。天井のアーチが開放感を醸し出しているだけでなく、実際に広々しています。
テーブルも分厚い一枚板を使っていて、調度品にもお金がかかっているようです。 富士山アートも素敵です。奥にカウンターと、壁に沿って個室があり、かなりの人数が入れそうです。
居心地の良さと裏腹に、携帯の電波は弱いみたいでした。部員Bは図らずもデジタル・デトックスを体験(※au利用。席にもよると思います)しましたが、これはむしろ食事に集中できるようにという、お店の粋な計らいなのかもしれません。
さて、こちらは名古屋の名店。名古屋といえばひつまぶし。悩んだのですが、大きいサイズのを何人かでワイワイ食べたい、と思い、それはコロナ明けの楽しみとして、ソロ活動の今日は、やはり定点観測的にうな重にいたしました。
サービスのきゅうりの昆布あえが出てきました。こちらはおかわりできるということです!嬉しいサービスですね!
うなぎを待つ間、ちょっとお店のことをお勉強。
この「うな富士」、脱サラのオーナーが50歳で創業して25年、創業100年を超える老舗も多いうなぎの世界ではまだ新しい部類なのに、すでにミシュラン掲載や食べログ百名店への選出を果たすなど、異色の経歴があります。
そして「うな富士」では、大きくて身の厚い希少な「青うなぎ」、それも、一般的なお店のうなぎより3割以上大きい、特大(約330g)を使うため、味わいはもはや別もの、とか。
そんなでっかい「青うなぎ」の特徴を生かすためには、炭火の高温でしっかりと地焼きして、外はパリパリ、中はふっくらに仕上げるのが一番なのだとか。
2店舗目をこの「日比谷OKUROJI」に出店する決め手は、そのこだわりの地焼きができる環境があったからだそう。OKUROJIさん、グッジョブ!
さて、うんちくを語っている間に、やってまいりました「肝入り上うな重(限定)」(6,900円)!
さあ、中身はどんなでしょう??
(・・・といういつもの前振りのために、実は食後に蓋をした写真をこちらに掲載していますが、実際は蓋が開いた状態でサーブされました)
では、いきます!
パカッ!!
▲ うなぎがでかい!肝焼きがあるため、うなぎがクロスするレイアウトに
でかい!うなぎがでかい!重箱からはみ出しています!(なので蓋が閉まらないので、開いた状態で出てきたという訳です)
ふっくら見えるために腹開きにこだわっているだけあって、マッチョな印象さえ受けるこのふっくら感!焦げ目もいい感じです。これまた形にこだわったという肝焼も、贅沢にごろごろと乗っています。
蓋を外すと、円盆の奥にも色々ありました。お新香に、なんと、うざくと刻みわさびも!贅沢ですね!
まずはお吸い物を。蛤と手毬麩です。お出汁が優しくっておいしい〜!
そしてうざくを一口。白焼きときゅうりのさっぱりしたマッチングが素敵です。写真で見るより、量もたくさんありました!
ではいよいよ。。
蒲焼をそのまま一口。
おお!なんでしょうこの、むっちりとした「肉感」!ふわっと甘い風味も、確かに他のうなぎとは違っています。蒸しの工程は入らないのか、焼きだけでしっかり歯応えのある質感をコントロールしている感じです。そう、歯応えです。硬いのではなくて、プリプリした歯応えがいい感じです。
皮もしっかりしていますが、臭みは全然ありません。これは青うなぎが主食にしているものの影響らしいです。ご飯も硬めなので、全体的に歯応えしっかり系でまとめられています。
タレは甘辛な濃いめ。個人的には甘みも塩味も少し強いかな?と感じましたが、これは名古屋で好まれる味に設定されているそう。なるほど。ビールがあったらなあ!あと、もう少しご飯の量を増やしてもいけるなあ……あっ!!
ここで、あることに気づいて青ざめる部員B。
オーダーの際、店員さんに「当店はご飯が他よりも多めの300gですが、どうしましょうか?」といわれ、「じゃあ少なめで」とお願いしたのでした。
しかし、330gの肉厚のジャンボうなぎに濃いめの味付けなら、それを支えるご飯も多めがバランスいいに決まっています。あの時、どうしてご飯多めが標準なのかを考えなかったのか??「(食べきれなければ)お持ち帰りもできますよ」と、店員さんが大ヒントまでくれていたのに。。。(素で凹む)
味濃いめだな〜、なんてそりゃそうだわ!これは完全な部員Bの戦略ミスです。次回は必ず、ご飯は普通の量にして、お持ち帰りにするぞ!
香りもピリピリもしっかり強い山椒と、刻みわさびでアクセントを加え、時々うざくとお吸い物で和みを加え、美味しくいただいていきます。大変、ボリュームがあるので、こういった小鉢や味変アイテムが生きてきますね。
完食しましたが、ボリューミーでお腹パンパン!夜ご飯はフルーツしか食べられませんでした(笑)これを踏まえても、次回はお持ち帰り前提です。
最後に、重箱の構造が素敵だったことをメモしておきます。
こちらの重箱、なんと四隅が緩やかなカーブを描くような構造になっていて、隅っこに米粒がかたまらないのです。これなら米粒を残さず食べられるし、お箸が壁面とぶつからないので、食べ物を潰さずふんわりと持ち上げることができるんです。
こういうUX(経験)をよくする気遣いも嬉しいですよね!
次は、部員そろって、ひつまぶし食べに来たいと思います!ごちそうさまでした!
うな富士ホームページ
今後も美味しい情報を発信して参りますので、よろしければ読者になってください!